JDIの4~12月期、赤字幅拡大 アップルの有機ELシフト響く :日本経済 … – 日本経済新聞



 経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)が14日発表した2017年4~12月期の連結最終損益は1006億円の赤字だった。赤字額は前年同期の94億円から大幅に拡大した。構造改革費用の計上に加えて売上高の過半を占める主要顧客、米アップルが有機ELに重心を移したことで受注が伸び悩んだ。売上高は前年同期比12%減の5655億円となった。18年3月期通期の売上高予想は前期比20%減の7100億円とし、営業損益と最終損益の予想は開示しなかった。

資本提携交渉も難航している(ジャパンディスプレイの石川工場=石川県川北町)

提携交渉は「遅れている」と認める大島CFO(14日午後、東証)

 アップルからの液晶パネル受注が大幅に減ったことなどで10~12月期(第3四半期)の売上高は前年同期を800億円下回った。東証で記者会見した大島隆宣・最高財務責任者(CFO)は「(新型iPhoneが発売される)第3四半期は通常は需要のピークで年間最高になるが、実際には第2四半期(7~9月期)並にとどまった」と話した。大島CFOはアップルの有機EL採用のほか、中国スマートフォン市場の冷え込み、天馬微電子や京東方科技集団(BOE)など中国の競合パネルメーカーとの販売競争が激化したことを販売減の理由に挙げた。

 一方で17年8月に発表した原価低減活動は成果をあげているとし、「継続的な原価低減活動により損失を最小限に抑えた。在庫水準の適正化も進んでいる」と話した。12月末の在庫水準は9月末比で250億円減の809億円に圧縮した。早期退職募集や在庫の評価損など構造改革費用で17年4~12月期に計312億円の特別損失を計上した。

 3月末をメドとしていた外部資本の導入を含めた他社との提携については交渉が難航しており、「交渉過程で条件を詰めている中で時期的には後にずれている」と話した。具体的なメドを問われると「タイミングは差し控える」とし、「交渉そのものに何か大きな問題があるわけではない」とした。

(企業報道部 細川幸太郎)



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