「最初は怖かったクラウド勉強会」、世界のAWSヒロインが明かす(クラウド女子)



 活用が広がるパブリッククラウドの中でも、他をリードするAWS(Amazon Web Services)。その勢いの源となっているのが、活発なコミュニティ活動だ。世界中にいるAWSユーザーが、日々意見を交換し合い、交流を深めている。

 こうしたコミュニティ活動を牽引する人材として米AWSが認定するのが、「AWSコミュニティヒーロー」。現在、全世界でたった40人ほどしかいない希少な存在だ。そのうちの一人が、2016年11月に認定された、本田技研工業の多田歩美さん(IT本部 システム基盤部 インフラ企画推進課 戦略Gr チーフ)。女性なので、“ヒロイン”と表現してもよいかもしれない。HPC(高性能計算)分野でのAWS活用を、国内企業の先陣を切って推進してきた。

 AWSも認める“ヒロイン”の一人で、HPCの専門家。そう聞くと、どうしてもバリバリの技術系女子が思い浮かぶ。だが意外にも多田さんは「私は、技術そのものを突き詰めたいタイプではない。技術よりもむしろ、“人”に興味を持ってここまでやってきた」と話す。実際に彼女の経歴を振り返ると、“人”が大きなキーワードになっている。

本田技研工業の多田歩美さん

(撮影:菊池くらげ、以下同じ)

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 そもそも、多田さんが本田技研工業に入社したのは“人”への興味からだった。幼い頃から人の思考や感情に興味があり、感性情報処理などを学びたくて、早稲田大学理工学部に進学。電気電子情報工学を専攻した。「ドラえもんのように、感情を持ったロボットを作りたい」。そんな思いから、ASIMOに代表されるロボット技術の研究開発に力を入れていた本田技研工業を志望。2006年に入社を果たした。

最初は納得できなかったIT部門への配属

 だが研修を経て配属された先は、同社研究所のIT部門だった。情報系を専攻していたことなどが評価されての判断だったようだが、ロボット研究をしたいとの希望からはほど遠く感じた。「なぜ自分がここに配属されたか教えてくれ、と上司に詰め寄った」(多田さん)ほど、当初は納得がいかなかった。



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