マイクロソフト、Azureベースの「ブロックチェーンPoCフレームワーク」を公開 – @IT



マイクロソフトは、ブロックチェーン型サービス構築のPoCを迅速化するAzureベースのフレームワークを公開。「Azure Blockchain as a Service」の一環として提供し、事前検証に必要となるPoC構築や統合作業に掛かる工数を短縮できるようにする。





 マイクロソフトは2017年5月18日(米国時間)、Microsoft Azure(以下、Azure)で「ブロックチェーンPoCフレームワーク」の提供を開始した。

 2017年5月現在、ブロックチェーン技術に期待し、これを用いたビジネスアプリケーションの開発を計画する企業が増えている。しかしマイクロソフトによると、企業の多くは、開発の初期段階で必要となる「PoC」(Proof of Concept:概念実証/導入前実機検証)のための環境準備に多くの工数が費やされることが課題になっているという。

 「スキャフォールディング」などとも呼ばれるこうしたPoCには、応答性の高いWebクライアントの開発、ゲートウェイAPI(Application Programming Interface)の作成とデプロイ、データベースへのオフチェーンストレージ機能の実装、レポートや分析機能の構築、ID管理やKey Vaultサービスの統合などが含まれる。その工程は平均で8?12週間ほどかかるとされている。

 マイクロソフトは、こうしたPoC環境構築の迅速化を支援する目的でこのPoCフレームワークを開発。Azureのサービス(Blockchain as a Service)として、ブロックチェーン型サービス構築のPoCに必要な機能を一元的に提供する。

 具体的には、スキャフォールディング全般に必要となる検証コード資産を提供し、ARM(Azure Resource Manager)テンプレートによるデプロイを可能にすることで実現する。ブロックチェーンネットワーク、ゲートウェイAPI、応答性を高めたWebアプリケーションテンプレート、Azure Active DirectoryやAzure Key Vaultの統合、オンチェーンデータを収集するAzure SQL Database、ハッシングサービスやサイニングサービスなど、一連の支援コードやクラウドサービスが一元的に提供される。

 データ連携のハブには「Azure Event Hubs」が用いられる。Azure Event Hubsは、生データをAzure Data Lakeに送信する機能や、トランザクションデータをAzure Searchに提供する機能など、Azureの新機能をすぐにシステムへ追加、適用するための中継役として機能する。

 この他、あらかじめ用意されるテンプレートを活用すれば、コードの記述なしにWebアプリケーションを作成することもできる。このフレームワークでは、オフラインストアとしてAzure SQL Databaseを活用することから、企業は既存のスキルやツールを利用して、APIやPowerBIによるレポート、チャットbot、Azure Data Factory、R、機械学習などの付加機能を迅速に用意できるようになっている。

 「このPoCフレームワークによって、顧客やパートナーはPoCに費やす時間やリソースを削減できる。この先に、革新的なアプリケーションの構築や開発していくために必要となる、“ブロックチェーン型サービスの可能性を実証する”ための作業に集中できる」(マイクロソフト)

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