連載開始2年でスマートフォンゲーム市場はどう変わったのか(佐野正弘が斬る!ニュースなアプリの裏側)



 コミュニケーションと並び、スマートフォンの主要コンテンツとして君臨してきたゲーム。2年前の「モンスターストライク」「パズル&ドラゴンズ」の最盛期から、社会現象となった「ポケモンGO」の大ヒット、そして任天堂など大手ゲーム会社の本格参入など、大きな変化の渦に巻き込まれているようだ。ゲーム市場を取り巻く変化を改めて振り返ってみたい。

全盛期過ぎた「パズドラ」「モンスト」

 今回も前回に引き続き、連載100回を記念して、この2年間でスマートフォンの主要アプリジャンルを取り巻く状況が、どのように変化したのか取り上げたい。今回は、高い人気と注目を集めてきたスマートフォンゲームアプリの変化について、2年間の変化を振り返ってみよう。

 2年前のスマートフォンゲーム市場を振り返ってみると、ミクシィの「モンスターストライク」(モンスト)の人気が急拡大し、それまで市場で人気・売上ともにトップを独走していたガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下ガンホー)の「パズル&ドラゴンズ」に並ぶ存在となった時期だった。2015年夏にミクシィが実施したイベント「モンストフェスティバル2015」に訪れた際は、海浜幕張駅から会場の幕張メッセまで長蛇の列ができる程多くの人が押し寄せ、モンスターストライクの人気の過熱ぶりを思い知らされた。

2015年8月2日に実施された「モンストフェスティバル2015」より。モンスターストライクの人気を反映し、多くのトラブルも発生するほど非常に多くの人が訪れていた(筆者撮影)

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 それから2年が経過した現在、スマートフォンゲームの人気にはどのような変化が起こっているのだろうか。2016年に社会現象を起こした米ナイアンティックの「ポケモンGO」の大ヒットが記憶に新しい所ではあるが、まずは現在の人気ゲームの傾向を知るため、執筆時点(5月15日)における、App StoreとGoogle Playのゲームアプリの売り上げランキングをチェックしてみよう。

2017年5月14日時点における、App Store、Google Playのゲームアプリ売上ランキング上位10位(筆者調べ)

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 この表を見れば分かる通り、2年前からの市場の主役だったモンスターストライクとパズル&ドラゴンズは引き続き上位をキープし、人気を維持していることが分かる。だがガンホー、ミクシィの昨年度の決算内容を見ると、ともに減収減益を記録している。

 ガンホーはパズル&ドラゴンズをアニメやコンシューマーゲームに展開するなどIP(知的財産)の横展開を進める一方、ミクシィはモンスターストライクに関連するイベントの拡大を進めているようだ。だが看板タイトルが売り上げの多くを占めてきた両社の減収傾向は、両タイトルがピークアウト傾向にあることを示しているというのも、また事実だろう。



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