「Einstein」のAI技術を幹部会議で活用も–セールスフォースのベニオフ氏語る



 Salesforceは、売上予測を行ったり、助言を得るために、同社が提供する人工知能(AI)サービス「Einstein」の非公開バージョンを使用しているという。最高経営責任者(CEO)Marc Benioff氏は、こうした経営に関する助言などの機能を持つEinsteinの社内向けバージョンを、経営チームの一員に加えたと述べている。

 「Einstein Guidance」と呼ばれるこの機能を一般公開する予定の有無は明らかになっていないが、これがSalesforceの第1四半期決算報告カンファレンスコールで注目された点の1つであったことは間違いない。この記事では、カンファレンスコールの注目ポイントを3つ挙げる。

人工知能

 Benioff氏によれば、Salesforceの社内では、デジタル変革の一環として、人工知能が幅広く取り入れられているという。同氏はまた、発言の中でEinsteinを1人の人間であるかのように表現した。以下は、Benioff氏の発言をそのまま文章に起こしたものだ。

 わが社は、まだ顧客には提供されていない、「Einstein Guidance」と呼ばれるEinsteinのバージョンを持っている。私はこの機能を、スタッフミーティングで四半期の予想や分析を行うために使用している。このミーティングはよくあるもので、多くのCEOと同じように毎週月曜日に行っており、20人から30人の役員が集まる。われわれはそこで、さまざまな地域や製品、機会などについて議論する。

 その後私は、もう1人の役員に意見を聞く。その役員とはEinsteinのことだ。私は、ミーティング中に文字通りEinsteinの方を向いて、「さあ、Einstein、話は聞いていただろう。どう思う?」と尋ねる。すると、Einsteinは今四半期に関する詳細な情報を示して、どこに強みがあり、どこが弱点であるかを説明する。また時には特定の役員を名指しして、この役員は今期特に注意が必要だという指摘をすることさえある。これはこの3四半期間行われていることだ。私は、Einsteinを経営チームの一員に抱えていることが、Salesforceの好業績に大きく貢献していると考えている。なぜなら、Einsteinと相談できることで、私はよいCEOになったからだ。Einsteinとは会話可能で、Salesforceが力を入れるべき製品領域から、力を入れるべき地域、今期の予約が順調に伸びているかどうかなど、何でも尋ねることができる。

 疑問に思う可能性があることは、何でもEinsteinに質問できる。当然だが、スタッフミーティングはさまざまなタイプの人間がいて、その多くは政治家タイプや官僚タイプであり、CEOに対して彼らが信じさせたいことを話す。Einsteinにはそのような意見の偏りはない。Einsteinはデータだけに基づいているという点で、非常に興味深い次世代ツールだ。そして、Einstein Guidanceは、CEOとしての私を変えた。

 この意見はやや新しすぎるかもしれないが、AIが今後より多くの役員会議に導入されることは間違いないかもしれない。



Salesforce Einstein

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