VDI環境で動画をスムーズに再生、デルのシンクライアントのエントリーモデル新製品(ニュース)



 デルは2017年4月24日、シンクライアント端末のエントリーモデルの新製品「Wyse 3040」を同日から販売すると発表した。従来の同社のエントリーモデルは性能不足のために仮想デスクトップ環境(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)で動画の再生がうまくできない場合があった。新製品はクアッドコアの高性能なCPUを搭載し、スムーズな動画再生ができる。参考価格は3万4000円(税別)から。

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Wyse 3040の外観(右)と大きさ比較用のiPhone 5S(左)

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Citrix XenDesktopでWindwos 10を動作させ、動画を再生しているところ

 従来製品の「Wyse 3010」に比べ、性能が約30%向上し、大きさ/重さや消費電力がおよそ半分になったという。CPUは米インテルの「Atom x5-Z8350」(1.44GHz動作)、メモリーは最大2Gバイト、フラッシュメモリーは最大8Gバイト。2560×1600ドット画面を表示できる2個のディスプレイポートおよび4個のUSBポートを搭載。1Gビットイーサネット対応の有線LANと802.11ac対応の無線LANを利用できる。大きさは幅101.6mm×奥行き101.6mm×高さ27.94mm、重さは約250g。

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ディスプレイの背面に取り付けたところ

 シンクライアント専用の独自OSである「Wyse ThinOS」を搭載する。同OSはVDIに特化しているため約20Mバイトと軽量で、起動が高速なのが特徴。APIを公開していないため攻撃対象になる箇所がほとんどなく、現在までマルウエアの感染は確認されていないという。本体の起動時にネットワーク経由で自動設定を行う「ゼロコンフィグレーション」にも対応している。なお、SUSE Linuxをベースにしたシンクライアント向けLinux「Wyse ThinLinux」も同年6月から選択できるようにする予定。

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Wyse 3040の起動画面。この状態でネットワークケーブルを接続することで、設定が自動的に行われる

 デルによると、従来製品のWyse 3010はシンクライアント市場で約5%のシェアを持つという。Wyse 3010とWyse 3040は併売予定。互いに多少シェアを取り合う可能性はあるが、他社製品のシェアを奪うことでシェア倍増を狙う。



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