市場を去ったメーカーには同情心が湧く?




 CPUやGPUなどコンピューターの中核となるプロセッサーのロードマップを軸に、その変遷を解説していく、大原雄介さんの人気連載「業界に痕跡を残して消えたメーカー」。

 一方、ロードマップとは別路線ながら、これまた人気なのは「業界に痕跡を残して消えたメーカー」シリーズ。その名の通り、業界に痕跡を残したものの、惜しくも(?)消えてしまったメーカーを振り返るコラムです。

 このシリーズが人気を博しているのは、「あったねえ、こんなメーカー」と当時を偲ぶためだけでもないと思うのです。散りゆくものたちへの悲哀は、業界に詳しくない人の心にも届いているではないでしょうか。

 たとえば4月24日に公開された記事では、「Lotus 1-2-3」をとりあげています。世界初のパーソナルコンピューター向け表計算ソフト「VisiCalc」で世界を震撼させたVisiCorp。しかし、やがて覇権はロータスソフトウェアのLotus 1-2-3に奪われてしまいました。それでは、どのようにLotus 1-2-3が市場を席巻したのか……という記事です。

 ところが、Lotus 1-2-3はWindowsプラットフォームへの移行に手間取り、その間に競合(要するにExceですね)に大きなシェアを奪われてしまいます。そしてWindows 95への対応が遅れ赤字転落、最後にはIBMに買収されるかたちに。栄枯盛衰と簡単に言えるかもしれませんが、PCソフト業界の移り変わりは激しいものだとしんみりします。




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